クラシックコンサートの夕べ
9月25日土曜日の夜、コンサートに行ってきました。
トスカーナ州立オーケストラ誕生30周年を記念して
ヴェルディ劇場にて無料の公演が行われたのです。
ヴェルディ劇場は1854年9月に開演され、
1901年に現在の名称に改名されました。
数回の改装を経たクラシック調の劇場は
とても落ち着いた雰囲気です。
トスティ、モーツァルトやバッハと続き、
とりわけラヴェルの「ツィガーヌ」に聴き入ってしまいました。
異国情緒あふれるヴァイオリンの美しい旋律が印象的です。
コンサートに足を運ぶなんて、数年ぶり。
初めてボックス席で生演奏を聴き、気分上々。
無料でこんな楽しみがあるなんて、
フィレンツェの文化的な豊かさを改めて実感しました。
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夢見るタクシー
コレ、お客さんを乗せたタクシーです。
ドゥオーモの近くで見かけました。
道行く人々も大勢カメラを向けていました。
実はこのタクシー、けっこう有名で時々見かけます。
でもまだ乗車したことがありません。
ドライバーも内装も外観に劣らず凝っているんです。
あるタクシードライバーに聞いたところ、
なんでもフィレンツェのタクシーは
ドライバーが車種と色が白という規定に従って車を購入し
登録するシステムになっています。
だから普通のタクシーを呼んだはずなのに
ベンツが待っているということも珍しくありません。
そして各タクシーには登録番号があって
電話でタクシーを呼ぶと無線でタクシーを探し、
「都市の名前と数字」と何分後につくかを告げられます。
残念ながら車の指定はできないので、
どのタクシーに当たるかは時の運。
こんなおとぎの国のタクシーが迎えに来てくれたら
素敵なことが起こりそうな気がしませんか?
いつか実現するするかな・・・
カフェでお茶を飲むようにワインを楽しむ
ヴェッキオ橋を渡ってすぐという便利な場所に
フィレンツェに住むワイン好きなら知らない人はいない
エノテカがあります。
『Le volpi e l'uva』 (レ・ヴォルピ・エ・ルヴァ)、
「キツネと葡萄」という名のこのエノテカは
手頃なワインが気軽に楽しめる貴重な場所。
毎日通う常連さんも少なくありません。
ワインに合ったつまみが充実しているのも嬉しい限り。
生ハムやサラミ、イタリア産チーズにフランス産チーズも。
こちらは野菜中心のスペシャルメニュー。
人気の「アシアゴチーズとトリュフ風味のサルシッチャのクロストーネ」
香ばしく味わい深く、またワインがすすみます。
カフェでお茶をするような感覚でグラスワインを楽しめる店。
居心地が良く、ワインもつまみも美味しくて、
もう一杯欲しくなるところが玉にきず。
季節限定、葡萄のスキアッチャータ
葡萄の収穫期になると街のパン屋や菓子屋の前に
「葡萄のスキアッチャータあります!」
と書かれた紙が貼られています。
かつてフィレンツェ近郊の農家で収穫祭用に作られたというこのお菓子、
現在もこの時期にしか味わえません。
パン生地とオリーブオイル、葡萄、砂糖から出来ています。
トローリとろけるような小さな葡萄粒の中には
カリッと種が入っているのが特徴。
最近では種なしなども出回り、店によって味が違うので
食べ比べにはまった時期もありました。
1年ぶりに食べるこの懐かしい味、甘くて香ばしくておやつにぴったり。
こちらは"Emozioni dal Chianti"で登場したシェフのスキアッチャータ。
一口サイズに切り分けられ無料で試食ができました。
スポンジ生地を使ったスキアッチャータは素朴な伝統の味とは
一味違い優しく上品なドルチェでした。
季節を感じる食べ物、なぜかホッとします。
キャンティが届ける感動
快晴の日曜日、たまたまレプッブリカ広場を通りかかると
Emozioni dal chianti(キャンティが届ける感動) というイベントを目にしました。
アート、食、ワインなどの展示及び試飲・試食、
もちろん販売も行っています。
チンタ・セネーゼと呼ばれる体にベルトを巻いたような模様がある半野生豚、
その凝縮したまろやかな味わいで有名です。
人の手でスライスした生ハムは格別
もちろんワイン、オリーブオイルの試飲も。
一瞬飾りに見えるほどきれいなサンジョヴェーゼ。
この葡萄をから「キャンティ」、「キャンティ・クラシコ」が生まれます。
まだ熟していないので、酸っぱいそう。
レストランのシェフがこんな実演も披露。
地域活性化のプロモーションのために皆が一丸となって、
イベントを開催するという試みはとても意義があると思います。
地元の人、観光客、そして出展者も揃って「キャンティ」からの贈り物を楽しんでいました。