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家族で継承するブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

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青空の下、モンタルチーノへ!
シエナから南はクレテ・セネージと呼ばれるなだらかな丘陵が
視界いっぱいに広がります。




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目指すはブルネッロ・ディ・モンタルチーノの造り手、
Franco Pacenti(フランコ・パチェンティ)。
家族経営のワイナリーです。
迎えてくれたのは、若いLisa(リサ)さん。
早速案内されたのは2004年に新設された醸造所。
効率的に作業ができるように明るく広々とした造りです。
ステンレスタンクがずらりと並び、
真ん中はボトル詰め用の機械です。




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同じ建屋の上(地階)はボトル熟成中のワインが待機する倉庫で、
ラベルを貼る機械の説明をしていただきました。
こちらは「ロッソ・ディ・モンタルチーノ」のラベルです。




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古い熟成庫は自然に温度が保たれ、中に入るとひやっとしました。
スロベニア産オークの大樽が所狭しと並びます。
この中でブルネッロ・ディ・モンタルチーノがゆっくりと熟成しているのです。

この手前に試飲スペースがあります。
カウンターに試飲するワインが並べてあり、
リサさんとともに写真を撮ったのですが、見事にピンボケで残念!
機械でワインが注げます。
無料の試飲と有料の試飲が選択でき、
有料の試飲は5種類のワインとオリーブオイルに
チーズやサラミのおつまみ付。

Il Bersaglio
Rosso di Montalcino
Brunello di Montalcino
Brunello di Montalcino Riserva 2004

「イル・ベルサーリオ」はサンジョヴェーゼ100%のIGTで、
フルーティな香りが優しい毎日飲んでも飽きない軽いワインです。
ここではサンジョヴェーゼ種しか栽培していません。
同じ品種でもこんなに変わることを皆さんに体験していただきました。
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」はリリース前の2007年と
市場にでている2006年の飲み比べ。
2007年はとてもいいヴィンテージで力強く、この先が楽しみ。
一方2006年はまとまりがあり、エレガントさが感じられます。
良年にだけ造る「リゼルヴァ」はさらに深みがあります。





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埃をかぶってラベルがよく見えませんが、
初ヴィンテージの68年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノが
大切に保管されています。
ワイン自体の歴史が浅いこの地区にしては
昔からの造り手のうちのひとつです。
リサさんは三世代目。
ご両親を手伝い、これからのワイン造りを担う頼もしい存在です。
リサさんの案内やワインの試飲を通して、
家族でワインを造っている親しみやすさや温かさが感じられました。

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テーマ : イタリア
ジャンル : 海外情報

黄金に輝く葡萄畑へvol.3 クエルチャベッラの歓待

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午前中は雲に覆われていたのに、気がつけば青空。
光が射すとますます輝きを増す葡萄畑。
午後の訪問先はQuerciabella(クエルチャベッラ)。
1999年よりビオディナミ農法により葡萄を栽培しています。
到着後すぐに迎えてくれたのは醸造家のグイドさんと
経営責任者のロベルトさんのお二人。





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最新式の除梗機を開けて、ワイン造りの過程を説明するグイドさん。
収穫された葡萄は除梗機によって茎が取り除かれ、
人の手で葡萄が選別されます。





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ステンレススチールのタンク内でアルコール発酵を経て、
沈殿した澱を取りだす作業中。
初めてみる光景に友人は興奮気味。




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数ヶ所ある熟成庫にはフランス産オーク樽がずらり。
有名な長期熟成向き白ワインBata'r(バタール)の熟成庫は
入った瞬間暖かく感じます。
それは樽発酵中で22℃に温度コントロールされているため。
写真は最後の熟成庫。
「今はデジカメだから便利になったけど、
フィルム時代はここにたどり着くまでに皆さん
すでにフィルムがなくなっていたんだよ。」とグイドさん。
確かに広い敷地内では景色も、設備も見るものすべてに
カメラを向けたくなります。
それにしてもズドーンと奥まで樽が並ぶ空間は実に爽快です。





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葡萄畑が広がる風景にうっとり。
よく見ると、葡萄の実が!
「収穫時に十分熟成していなかったために
摘まれずに残った葡萄だよ。
今なら熟成しているから食べてごらん。」
グイドさんに倣って、私たちも一粒。
農薬や化学肥料が使われないので、安心して口に運べます。
確かに甘くて美味しい!



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最後に試飲です。
5種類のワインを目の前で開栓してくれます。
白ワインのバタールから始まり、キャンティ・クラッシコのクエルチャベッラ・・・
説明を聞き、感想を述べて試飲が進みます。
それぞれ持ち味が異なっても、どれも香り高く、エレガントなワインです。
一通り終えた後にはさらなるサプライズ。
専門誌から高い評価を受けるカベルネ・ソーヴィニヨンとサンジョヴェーゼを
ブレンドしたCamartina(カマルティーナ)は
現行の2008年の後になんと1999年が登場。
時を経て、ガーネットがかった色さえ上品。
話が弾むうちにも刻々と変化するワイン、
風邪で感覚が鈍くなっている私にさえ十分感じられます。
好みを聞かれた友人がクエルチャベッラが好きだと答えると、
現行の2009年に遡って2008年、2007年を飲み比べさせてくれたり。
気がつけば、テーブルの上はワインのボトルとグラスで大賑わい。




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ワイナリーは常時一般に公開されているわけではありませんが、
互いにざっくばらんに会話ができる少人数に限って、
リクエストがあれば出来る限り応えたいというお二人。
ワインを通して人との触れ合いを大切にしているという心情が伺えます。
ロベルトさんにお気に入りのワインを聞くと、
「どれもそれぞれの良さがあるから答えはでないけど、
今日はこれかな。」とカマルティーナ1999年を手にしてくれました。
ワインを購入したときにお土産にいただいた
ビオディナミ農法の蜂蜜も楽しみです。
また来てよと見送ってくれたお二人の歓待ぶりにただただ感謝。

テーマ : イタリア
ジャンル : 海外情報

黄金に輝く葡萄畑へvol.2 お肉屋さんのランチ

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丘の上の街Panzano in Chianti(パンツァーノ・イン・キャンティ)。
その名から想像できるようにキャンティ・クラッシコの生産地です。
秋にはこの広場でワイン祭りが開催されます。





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Antica Macelleria Cecchini
Via XX Luglio, 11 - Panzano in Chianti




この先を行くと、この辺りでは超有名な肉屋チェッキーニがあります。
実は2001年3月に狂牛病の影響で
骨ごとカットするステーキの消費が禁止され、
Bistecca alla Fiorentina(フィレンツェ風Tボーンステーキ)が
食卓から消えてしまったという事実があります。
その時にフィレンツェ風Tボーンステーキの葬式を行ったのが、
この店の主であるDario Checchini(ダリオ・チェッキーニ)氏。
ちなみに2005年に禁止が解除され、
再びこの名物料理を味わうことができるようになりました。
入口の向かって左側がその記念碑です。

店に一歩足を踏み入れると、
ハウスワインやおつまみで歓待され、
いつもお祭り気分になります。



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肉屋からDario DOC(ダリオ・ドック)へ。
大テーブルに相席していくカジュアルでアット・ホームなスタイル。
月曜日から土曜日まで2種類のメニューから選べます。




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【Dario DOC】
ハンバーグステーキ250g
ポテトのオーブン焼き、セージとニンニク入り
野菜とオニオンスライス
トスカーナパンとお水

とにかくすごいボリューム。
お肉屋さんならではの挽きたてミンチだから
焼き加減はミディアムレアーくらい。
肉の旨みが口いっぱいに広がります。




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お好みで3種類の自家製ソースをつけて。
地中海風マスタード、マスタード、キアンティ・ケチャップ。
毎朝作るというこだわりケチャップ以外は肉屋で販売しています。




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【Accoglienza(もてなし)】
野菜のピンツィモーニオ
キャンティのすし(ステーキ・タルタル)
キャンティのツナ(豚肉)
子豚のロースト
ピリ辛ソースのミートローフ
トスカーナパンと水

4種類の肉料理がドーンと一斉に盛られています。
ネーミングもなかなか面白い
(寿司と刺身の違いを知らないイタリア人が多いのです)。
このメニューを注文した友人はしっかり肉を味わい、
さすがに満腹になったようです(笑)。

ワインや食後のコーヒーを注文できます。
偶然ドライバーと隣り合わせになり、
食事をしながら親睦を深めます。
活気に満ちたお肉屋さんのランチには
自慢のお肉をドカンとふるまってくれます。

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ジャンル : 海外情報

黄金に輝く葡萄畑へvol.1 感動のラ・マッサ

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11月22日、学生時代からの友人の希望でワイナリー巡り。
Fattoria la Massa(ファットリア・ラ・マッサ)のワインは
友人が東京のレストランで飲んでからのお気に入り。
常時一般公開していませんが、
先方に直接問い合わせてアポがとれました。

Panzano in Chianti(パンツァーノ・イン・キャンティ)の町を抜け、
急な砂利道をくだり、辿り着けるのかと心配になるほど
ひっそりした場所がファットリア・ラ・マッサです。

葡萄の収穫が終わり、寂しい風景かと思いきや
黄金色の葉や紅葉した風景が迎えてくれます。
葡萄の品種によっては紅葉するのです。




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学生時代に日本に訪れたことがあるという
ジュリアさんが醸造所を案内してくれます。
ナポリ近郊出身のジャンパオロ・モッタ氏が
家業を捨て、この地でワイン造りを始めたのは1992年。
憧れのボルドーの技術を取り入れ、
テロワールの研究にも力を注ぎます。

2種類の赤ワインを熟成させるフランス産オーク樽は
ワイン色に染められてとてもお洒落。





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樽に囲まれて試飲。
規定に縛られたくないというオーナーの意思で
キャンティ・クラッシコの産地に位置しながら
あえてIGT(地域特性表示ワイン)の道を選びます。
毎年最良のブレンドを行うため
ヴィンテージごとに比率が違うのが特徴です。
「ラ・マッサ」はサンジョヴェーゼ主体で
フルーティな香りに口当たりのやわらかいワイン。
「ジョルジョ・プリモ」はボルドースタイルで
深みと力強さが感じられる長熟に適したワインです。
「ラ・マッサ」は何本も飲んでいるが、
自宅に1本しかない「ジョルジョ・プリモ」は初めて試飲する友人。
その感動をジュリアさんに伝えながら
喜びを噛み締めているようです。




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次は準備中の新しい醸造所へ。
来年完成すれば、葡萄畑をバックに試飲ができる予定。




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最新設備を取り入れた醸造所は機能的なだけでなく
とてもスタイリッシュ。
そのことに触れると、F1のファン(もちろんフェッラーリ)の
オーナーの意思が反映された色使いとデザインだそうです。

ファットリア・ラ・マッサがこれからどんどん成長していく
造り手だと感じずにはいられません。
最後にジュリアさんが友人に「ジョルジョ・プリモ」をプレゼント。
「1本しかないとなかなかあけられないけど、
2本あればどちらか飲めるでしょ。」
友人が大喜びだったのは言うまでもありません。
ジュリアさんの温かいもてなしに私の顔もほころびます。

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モンタルチーノへ、『神の雫』ゆかりのワインツアー

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9月半ばに友人が運営するワイナリーツアーの
アテンドとしてモンタルチーノへ。
お客様はワインが大好きな女性3人組。
車内で漫画『神の雫』を愛読されていることや、
これまで取り上げられたイタリアワインなど興味深いお話を伺います。
リストにはブルネッロ・ディ・モンタルチーノが数多く揚げられています。



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最初に訪れるPoggio di Sotto(ポッジョ・ディ・ソット)の
ブルネッロはもちろん紹介されたワインのひとつ。



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アルコール発酵をするタンクにりんごを置くのは
げんを担ぐためのこの地方のならわしだとか。
実は9月2日にワイナリーのオーナーが変わった直後。
着任したばかりの担当者が丁寧に案内してくれます。



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ブルネッロはオークの大樽で約4年熟成されます。
原則的にはこれまでのワイン造りを受け継ぐ方針で、
ラベルはオーナーの名前を変更するのみで
デザインは変えないそうです。




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見学後は試飲。
Brunello di Montalcino 2005年(ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)と
Rosso di Montalcino 2007年(ロッソ・ディモンタルチーノ)の2種類。
ロッソは果実味が豊か。
ブルネッロ用に葡萄を選別しないだけあり、
弟分といっても味わい深いワインです。
ワインの色を比べてわかるようにブルネッロは熟成によって
ガーネットがかった深みのあるルビー色。
香りはより複雑でスパイス香が加わり、
力強くかつエレガントなワイン。
試飲をしている間にも刻々と変化します。
特に2005年のブルネッロは『神の雫』で12使徒のうち
第九の使徒に選ばれた優れものだとか。
皆さん夢見心地のご様子・・・



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翌日から収穫が始まる葡萄畑にて。
たわわになる葡萄!




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昼食後もう一軒ワイナリーを訪問し、
最後に漫画の後書きに記載されていたという
毎年2月に開催される「ベンヴェヌート・ブルネッロ」の記念碑を目指します。
モンタルチーノの市庁舎の壁にずらりと並ぶ記念碑は
1992年以降のヴィンテージについて5段階評価を星で表し、
世界各国のアーチストや著名人に描かれています。



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2009年度は作者のTadashi AgiさんとOkimoto Shuさんの作品。
これにてツアー目的達成。


お客様に「帰国の際はぜひ読んでみてください。」と
薦めていただきましたが、現行で30巻あるそう。
ちょっとハードル高い・・・。

この日はお客様に多くのことを教わり、
勉強になったうえに楽しませていただきました!





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プロフィール

Kaorina

Author:Kaorina
お立ち寄りありがとうございます!

イタリア語で宝物は『テゾーロ』。
大切な人を呼ぶ時も『テゾーロ』。
宝物がいっぱいのイタリア。
フィレンツェ生活を彩る私の宝物を気ままに綴ってみたいと思います。

フィレンツェ在住。イタリアソムリエ協会公認ソムリエ。見本市や商談などビジネス通訳やコーディネイト、執筆、ワイナリー訪問の企画、個人旅行のお客様のアテンド等を行っています。詳細はこちらをご覧ください。

Girasolilogo.jpg
フィレンツェ発
ビジネスサポート、個人旅行プライベートプラン


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